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パートナー探し

07 13, 2010
住む場所が決まったら、次に重要な『巣作りパートナー』を探さなくてはならない。

依頼先を決めるまでに、何社かモデルハウスや見学会に足を運んだり、
プランを出してもらったりした。




まずは、住宅展示場にある大手ハウスメーカーのモデルハウスへ。

ハウスメーカーの家は、「頑丈で豪華に魅せる既製品」というイメージだった。
悪くはないが、既製品ならわざわざ注文しなくても建売で十分だと思った。
アンケートに答えたら、後日セールスマンが何度も家に来たり、電話が掛かってきた。



お洒落系工務店『P社』。

最初に見つけたときは、欧風の家を建てるならここがいいと思った。
ネットで見たいくつかの施工例のデザインに惹かれたので、
見学会に出向き、プランも作成してもらった。
カフェ等の店舗も多く手掛けているP社は、
自由で個性的なデザインと、造作キッチンやアンティーク建具等、
施主の要望を細かく叶えてくれそうな姿勢が好印象だった。

プランの間取りや外観はわりと良かったが、建材、工法がNGであった。
営業担当の人は、
「弊社の標準は2×4になります。在来構築に見せる為に、
 アンティーク加工を施した柱で飾り梁を入れましょう。
 いわゆる『なんちゃって梁』なわけですけど、雰囲気出ますよ~。
 オッシャレ~な古民家風の「和シャビィ」なお家になるはずです。ウシシ…」と言っていた。
さらには、質のわりにゴージャスな金額にも驚いた。
夫曰く、社員(営業担当の人柄)もNGらしい。



土地の仲介をしてくれた『H社』。

「住宅もぜひわが社でお願いします」と、
依頼していないのに、積極的にプランを作成してくれた。
土地の仲介に関しては、丁寧かつ迅速な対応で申し分なかったのだが、
プラン、建材、工法、金額…すべてが残念だった。



『C工務店』

和風モダンの木造住宅を得意とする、地元で大人気の工務店である。
3年前に、なんとなく母に誘われてオープンハウスを見学したことがあった。
古民家風のダイナミックな梁。
細かいところにも光る匠の技。
施主さんのこだわりをふんだんに詰め込んだ夢のある家だった。

同時に、近所で内覧会をしていた大手ハウスメーカーの家も覗いてみたところ、
後者の家がつまらなく味気無いものに感じてしまった。
両者同じ坪単価なのに、この差はなんだろう?と思うほど凝った造りだった。

ところが夫はC工務店の家を、
「良い家だとは思うが、いまいちグッと来ない。好みじゃない。」と言っていた。
「なるほど…なぜだろう?」なんとなく私もそう感じていた。

しかし、私にとってC工務店との出会いは重要である。
後に現れる本命『K建築』を知るきっかけとなったからだ。
C工務店の家を見なかったら、普通にハウスメーカーに依頼していたかもしれない。


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自然素材へのこだわり

07 14, 2010
自然素材の家を建てようと思ったのは、正直言うと、最初は健康の為ではなかった。
そもそも私たちは、オーガニックとかロハスな生活をしているわけではなく、
「ジャンクフード、添加物…なんでも来い。」的な、適当な生活を送っていた。
家族3人とも特にアレルギー等もなく普通に健康なので、
シックハウス対策についてさほど関心もなかった。

そんな私が、単に「オシャレな感じがする」という理由で購読した
自然派住宅雑誌チルチンびとで、
K建築という地元の小さな建築会社を見つけた。
「おおっ!こんなお洒落な全国誌に地元の工務店が載っている!!」
と、興味津々だった。
チルチンびと 2007年 05月号 [雑誌]


K建築は、日本古来の伝統的な木造建築で、
集成材やビニールクロス、接着剤等の化学物質を一切使わず、
国産無垢の木と土、漆喰、和紙等で、
100%自然素材にこだわった家をつくるという。
これには驚いた。

例の第一候補『C工務店』が、「無垢の家」と称したモデルハウスには、
ふんだんに無垢材が使われていたのだが、
水回りには、耐水性のクッションフロアやビニルクロスを使用していた。
さらに、無垢材の床と左官塗りの壁は1階のみで、
2階の内装は、集成材の床とクロス壁というローコスト仕様になっていた。

これは、C工務店に限らず、今まで見てきたほとんどの会社が
そのような方法でコストダウンを図っていた。
それはごく当然のことであり、そうしたほうが施主にとっても
都合や使い勝手が良いということもあるのだ。

しかし、K建築は違った。
コストを抑えるために質を下げることはしない。
本物の自然素材しか使わない。
すごい徹底ぶりだ。

昨年、夫とオープンハウスを初めて見学したとき、
二人とも「気持ちの良い家だね」と、好印象を受けた。

そのとき思ったのが、本物の素材は気持ち良いだけでなく、
見た目も「カッコいい」ということ。

化粧合板やビニルクロスは、デザインが良くてもニセモノ感が漂ってしまう。
まして、無垢材がふんだんに使われている住宅に、ニセモノが少々混ざっていると、
さらにそれが際立ってしまうような気がするのは気のせいだろうか?
『C工務店』のモデルハウスにあった『違和感』の理由が分かった。

(※これはあくまでも私の主観(好みの問題)であり、
  普通はそんなところにこだわる必要はない。
  クロスや合板を『ニセモノ』と呼んでしまったが、
  一般的には『安価で優れた建材』とされている。)

というわけで、家づくりの依頼先は夫婦一致でK建築が最有力候補となった。




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自然素材へのこだわり その2

07 15, 2010
私の両親は、土壁と無垢材の家に大反対であった。
完成見学会に一緒に行ったとき、猛烈な批判を喰らってしまった。

「この質素な家にこんな値段を出すなら、
 一流メーカーでもっと豪華な家が建つ。」

確かに、その家は、ハウスメーカーの家のようなゴージャス感はなかったが、
国産無垢材と手間のかかる竹小舞塗り壁を使用している為、坪単価は高めだった。

さらに、無垢材は、集成材と違って生きているから、
湿度によって伸びたり縮んだり、反ったり曲がったり、
建具が閉まらなくなったり等、不都合が生じてくるという。
そのような不都合は、暮らしていくうちにちょっとずつ時間をかけて修正したり、
数年で慣らして、落ち着いていくそうそうなのだが、
両親は、「時代遅れだ。大昔の過ごしにくい家を思い出す。」 と言っていた。
反論するも、さらに猛反撃してくるので、自信を失くしてしまいそうだった。

本当に木の家に惚れこんでいる人は、
こういうメンテナンスに煩わしさは感じないだろうし、
それも含めて「愛しい」と思いながら暮らしていくのだろう。
しかし、ずぼらな私たちにそんな面倒なことができるだろうか?

ふと大手某ハウスメーカーのホームページを見ると、
私の理想に近いデザインの住まいが載っていた。
ここならメンテナンス不要で、見た目も高級である。
「無理して木の家にこだわるより、
世間一般に広く支持されている無難な家を選ぶべきなのか?」

大半の人は、見えない部分『構造材の質』よりも、
設備や見た目の豪華さで判断する。
私たちが建てようとしている家の良さを解ってくれる人は少ないだろう。
「周りの評価なんて関係ない。自分らが満足していればそれでいい。」
と、言いたいところだが、気にしてしまうのも正直なところ…

私のこだわりは、一体何だったんだろう?
本物の木の家に住みたいと思ってきたはずなのに、
ただのミーハーじゃないか…
家について、少しは詳しくなったような気分でいた自分が、
実は無知で、浅はかであったということを思い知った。



凹んでいても仕方ないので、まずは知識を得ようと、
図書館で木造建築や住宅関係の本を読みあさり、自分なりに勉強してみた。
どの本にも、書かれていることはだいたい同じだった。

戦後、高度経済成長期の日本に住宅産業革命が起こった。
日本の家は元来、材木屋・大工・左官等の職人集団によって建てられていたが、
経済の発展に伴って、大規模な住宅産業によって建てられるようになっていった。
同時に、建築資材や工法も大きく変化した。

扱いにくい無垢材に代わって、安価で扱いやすい集成材。
施工が簡単で、左官の要らないビニルクロスや化粧合板。
さらには、工期も短縮できる工法で、次々家が建てられた。
部材があらかじめ工場で造られ、現場では組み立てるだけなので、
大工の腕(職人仕事)はさほど必要とされず、あっという間に家が完成する。
新しい建材や工法は『在来木造より強い!しかも早くて安い!』と絶賛され、
一気に広まり、現代の日本住宅の主流となっていった。

ところが、化学物質まみれの新建材と、
高断熱・高気密化によるカビ・ダニの発生によって、
住宅による健康被害(シックハウス症候群)を生み出し、
日本の住宅は、平均寿命わずか30年という事態も招いてしまった。

最近では、建材の見直しが厳しくされているらしいが、
そうでない施工業者も多く存在するそうだ。
少し脅しのような内容ではあったが、
知れば知るほど、ますます『木と土の家』への思いが募っていった。




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パートナー決定

07 17, 2010
木と土の家の良さを知れば知るほど、
K建築の姿勢にますます惚れ込んでしまった。
ところでこの会社、他社とは全く違うことが多くて驚いた。

まず、営業マンがいない。
接客は丁寧だが、基本は受け身姿勢で、セールストークが全く無い。
「ぜひ、うちで(お願いします)。」等のセリフは一切言わない。
しかし、構造や材料等の質問をすると、とても丁寧に教えてくれる。

他の工務店の人々が「家を売っている人」という印象なのに対して、
K建築の人たちは、「家を造っている人」という印象だった。

大手企業は家を売るために、営業マンを何人も雇い、
CMやカタログ、モデルハウス等、『宣伝』に莫大な費用を注ぎ込んでいる。
K建築は、家づくり以外にかかる人件費や広告費等の無駄を省き、
そのぶん質の良い材料で家を造る。
(実際、他の工務店に同じ仕様で要望を出したら、材料費と手間賃に
 莫大な費用がかかるうえに、土壁の技術が無いので不可能とのことだった。)
K建築の坪単価は、材料と手間を考えたら、決して高くはないのである。
同じく土壁の技術を持つC工務店にもプランを依頼しようか迷ったが、
夫に「本命がいるのに、二股かける気か?」と言われ、
「それもそうだな。」とやめておいた。

もう、K建築以外は考えられないと思った。
私が正直に「両親に反対されている」と告げると、
棟梁と設計士は、建設中の工事現場に両親を案内してくれた。

太くてしっかりした骨組みと、土壁を見た両親は、
「インチキをしている会社ではないことはわかったし、坪単価が高い理由もわかる。
 しかし、自然素材や無垢材の長所を生かした家を造るなら、全部ではなく
 C工務店のように適度に取り入れるのがちょうど良い。
 自然素材100%だと、どうしても短所も出てしまう。」
と言っていた。

親の意見も十分理解できるのだが、
以前より知識と自信を得た私は、もう揺らぐことはなかった。
「一緒に住むわけではないから、好きにすればいい。
 そのかわり一切援助はしないし、もう口出ししない。」
と言ってくれた。
やれやれ、ホッとした。

夫は、「まじで?!ビッグサポーターになってくれると思ったのに…」
と言っていた。やれやれ…
彼は、家づくりに関しては私に主導権を握らせてくれている。
気持ちの良い風呂と、車庫と書斎さえあれば何でも良いそうな。



ところで、私は器を集めるのが好きだ。
家を器に例えてみる。
メーカーの家が、工場で量産される食器だとしたら、
私の住みたい家は、手づくりの焼き物だ。

それは工業製品の均一な食器とは違って、扱いが面倒である。

よく見るといびつだし、割れやすくて食洗機は使えない。
最初に米のとぎ汁で煮て締めなければいけないし、
よく乾かしてからしまわないとカビが生える。
磁器ならそんな煩わしいことはなく、圧倒的に使いやすい。
デザインも実用性も兼ねた素敵な食器はたくさんあるが、
私の心にグッとくるのは、作った人のぬくもりを感じる器。

それは『製品』と、『作品』の違いである。

どちらかと言うと、格調高い有名陶芸家の作品より、
親しみやすい若手作家ものに惹かれる。
伝統的手法で作られるが、発想やデザインは新しい。
豪華な装飾や模様が施されているものより、
シンプルで素朴な、使いこむほどに味の出る器たち。

地元で採れた土を、薪窯でじっくり焼いた美濃焼のように、
地域の木材を使って、職人が丁寧に建てる家。

K建築(=亀津建築)でなければならない理由はそこにあるのだ。

こうして私たちは、巣作りのパートナーを決めたのだった。


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オール国産無垢材と土壁による
巣づくり日記。

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